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【TOEIC試験情報】試験難易度(第237回 2019年1月13日)

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【改定履歴】
①2019年2月16日 記事を分かり易く修文

試験の難易度をお伝えする

本記事では、「今回の試験状況」を「試験難易度で評価したもの」を情報共有する。試験難易度という一定の基準を作ることで、分かり易い上に、認識のズレを無くすことができる。
勉強会等で使用しているものであり、かなり役に立つと思う。

本題に入る前に「試験の難易度」について説明させて頂く。
「試験の難易度」というのは、注意しておかなくてはいけないものである。なぜなら、人によって感じ方が異なるためだ。満点保持者であれば、ほとんどの問題が簡単だろう。一方で、TOEIC400点付近の方であれば、ほとんどのPARTが難しいと感じるはず。これらは「自分の感覚」で話をしているために、差が生じている。

・どうして、難しいのか
・具体的に何が今まで違ったのか

twitter等の情報に惑わされることなく、これらを押さえることが重要である。自分は他人に伝える際、定量的に伝えるような工夫をしている。TOEICという試験を分析した上で、基準を設けて伝えること」で認識のズレを限りなく減らしているのだ。

試験の難易度は「五段階評価」

ツイッターでは、易、普、難 といった表現をしていたが、ブログではより詳細に表現して伝えたいので、五段階評価とする。TOEICの難易度というのは、受験者のレベルによって、変動する。

TOEICの難易度については、以前述べたことがあるが、「出題問題の種類」の「数」によって決定する。

試験というのは、平均点をある点数に狙いを定めた上で、問題が作られることはご存じだろう。難易度調整の仕方は、試験によって異なる。某難関大学であれば「問題をより難しく」といった難易度調整が行われる。そういった問題を見ると、頭痛がする。

一方、TOEICではどう行われているか。
TOEICは、数種類の問題で構成されていて、「出題数」で難易度調整をしている。
分かりやすく簡単に言うと、

A問題:昔からのすぐに解ける問題

PART2で言えば、疑問詞だけ聞き取るだけで正解となる問題。
PART5で言えば、単語の品詞だけで解ける問題
PART7で言えば、答えが即見つかる問題

B問題:知識がなくては解けない問題

PART1で言えば、受動態、進行形の使い方といった知識が試される問題
PART5で言えば、難しい単語の知識が試される問題

C問題:知識と高い技能が求められる問題

PART3,4で言えば、非常に聞き取りにくくしている部分の聴き取りが求められる問題
PART7で言えば、中級者では知り得ない単語が使用されていて、なおかつ文全体の意味を捉える必要のある問題

ざっくりと言うと、こういった種類があって、C問題が多い試験では「難しい」と感じるのである。最近では「技術だけの受験対策」が行われるようになり、受験者のスコアが上がってしまったため、A問題の出題数が減った。

*新形式以降は、D問題といった新しい種類の問題がまだ現れていないので少し安心している。

 

今回の試験難易度(5段階)

PART1☆☆☆☆
PART2☆☆☆
PART3☆☆☆☆
PART4☆☆☆☆
PART5☆☆☆☆
PART6☆☆☆
PART7
 ・SP ☆☆☆☆
 ・DP ☆☆☆☆☆
 ・TP ☆☆☆☆☆

 

「非常に難しい試験であった」という分析結果である。
「今年度の中で、一番に難しかった試験であったのでは」と感じている。その理由としては、A問題の数がとても少なかったからである。特に、PART2。疑問詞だけ聞いて正解できるといった問題が数問あった程度。リスニングスコア450点は確実に取ることのできる自分でも、正直注意を払って問題を解いていく必要があった。

PART1は問題数が少ないこともあり、☆の数が増えやすいものの、2問すごく難しい問題があり驚いた。
PART3,4は新形式以降の問題と内容は変わりはしなかったが、所々に聞き取りづらい発言を混ぜているのがいやらしい。
PART5はA問題もあったものの、C問題が混ざっていたりして、新形式以前の試験しか受験していない方であれば、難易度の変動に驚くだろう。分量が増えている傾向にあることが気になる。
PART6は新形式以降、安定している。今後、難易度調整するのであれば、このPARTだと思われるので、恐ろしく感じている。
PART7はSP,WP,TPのそれぞれ後半の問題が難しい。時間をかけて解いたとしても、答えが二つある状態になってしまうこともあった。満点を狙う方以外はこういった問題は無視した方がいい。それ以外の問題はというと、新形式以降の問題形式と変わらない。序盤はA問題もありサクサク進んだと思われる。しかし、分量が多かった。
告知の問題やメールの問題は分量が少ないから比較的に解きやすい。一方でストーリーのある問題、何かを説明する問題が出題されると途端に分量が多いのが、最近の傾向である。「日ごろから英文を読むだけでは通用しない問題」が増えてきているので、注意が必要である。


以上が「【TOEIC試験情報】試験難易度(第237回 2019年1月13日)」となります。
今年度の中でも、一番に難しかったといった印象の試験ではありました。そう感じている方が多くいると思います。たとえ解くことができなかったとしても、次の試験に向けて、準備だけは早めにしていきましょう。努力は必ず報われます。