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理系社会人がTOEIC860点取得後に得たメリットとデメリット

【改定履歴】
②2019年3月  3日 出版社の記事依頼を受け、体裁修正
③2019年4月16日「受け持つ生徒が超大手の転職に成功した話」を追加

TOEIC860点を取得後に得たもの

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一流企業と言われる会社に務める自分が、TOEIC860点取得後に得たメリットとデメリットを紹介していく記事です。

【本記事の目次】

1.会社員にとって、資格は価値があるのか

2.TOEIC860点取得後に得たメリット
 メリット①「奨励金が貰える」
 メリット②「仕事の内容が変わった」
 メリット③「海外出張に行くことができた」
 メリット④「どんな仕事でも何とかできる力量を得た」

3.デメリット

1.資格に価値はあるのか

まずは「資格の価値」から説明する。


結論から言う。

 

「大企業や歴史ある会社ほど、資格の価値は高い。」

 

間違いなく、資格は取っておいたほうがいい。

 

これは断言できる。

 

その理由としては、これから紹介するメリット達が自分自身を助けてくれるからだ。

 


誰だって、自分の好きな仕事がしたいし、帰宅後に疲弊して玄関先で寝るような生活はしたくない。


「大企業だからといって、定時に帰宅し、楽な生活が手に入るとは限らない」ことを知っているだろうか。


むしろ、逆。

何億円という規模の重要な仕事を任せられ、どうしようもできない圧倒的な物量に飲み込まれてしまうことがあるのだ。


そういった事態に陥ることのないように資格を取得し、自分のポジションを明確にしておくのだ。「自分の好きなこと」を仕事にしていくことを目標にしよう。
言葉は悪いが、大規模の会社内では上手く立ち回っていく必要があることを知っておいて欲しい。

そういった意味でも、TOEICは良い資格である。特に大企業の技術職において、TOEICのハイスコアを持つ人は少ない。

 

今もなお、狙いどころの資格である。

それでは、本題であるTOEIC860点取得後のメリットを紹介する。

メリット① 奨学金が貰える

入社後、資格を取得すると、お金が貰えることをご存知だろうか。


「奨励金として数十万円どころか百万円貰える」といった制度である。自分は入社してから知った。多くの方が知らない制度である。お金はあった方がいい。遊びに使ってもいいし、親孝行してもいい。
ただ、少しだけ自分の将来の為に使って欲しい。
TOEICを勉強しているので、英語に少しは興味があるはずだ。海外業務に興味がある人は、海外を知るためにも海外旅行をしてもいいだろう。「自分の好きなこと」にお金を使い、自分を成長させよう。

メリット② 仕事内容が変わる

TOEIC860点を取得後、仕事内容が激変した。

自分の経験談を紹介する。
資格取得の旨を上司に報告したところ、人事部に申告することになった。 さらに、TOEIC900点を超えた報告をすることになり、人事部の門をくぐった。なんと、その半年後に異動となった。
異動前は、激務に分類される仕事をしていた。主に現場業務のような仕事であり、寒さに凍えることもあったし、罵声が飛び交うような仕事場で戦う日々を過ごしていた。

ところが、ある日を境に海外業務に関連する仕事を任せられるようになった。
最初は、調べものをすることから始まった。調べものは、自宅で作業することもあったが楽しかったので、頑張って翌日には回答するようにしていた。
次に、案内役を経験することになった。主にエスコートと言われる仕事である。理系であれば、工場や現場に視察に来るお偉いさんを案内する役という仕事を経験することもある。しかし、その時のエスコート相手は、他社の外国人の方であった。エスコート前日にDMM英会話を5時間以上して、浪費したことは言うまでもない。
続いて、会議に参加することになった。調べものの紹介するといった簡単な脇役で発言することになった。フォローがついていたので、特に大変なこともなく、とても恵まれている環境下であったと今考えると思う。

そして、遂に大きな仕事を任され、異動前の職場での通常業務から完全に隔離される形となり、異動を迎えた。

TOEICのスコアだけでこのメリットを得た訳ではない。しかし、TOEICの資格がなければ、自分という存在を誰も気付くことがなかったかもしれない。大企業において、ピックアップしてもらうためには何か必要だということである。 

メリット③ 海外出張で海外生活を経験

英語ができる人間を、企業はかなり大切にする。

下記は、ある雑誌記事の抜粋である。
「今やTOYOTA系列の会社では、管理職の手前の役職にすらTOEICのスコアを取得することを要求している。「730点は頑張って取れるレベルであるので、そこまでは頑張りなさい」といった自己研鑽の意味で命じている。さらに、ある年代からは、急遽海外出張を命じることもある。英語を頑張らなくてはいけない環境作りがとても大切だ。」

雑誌を読んでいた時は、他人事のように感じていた。ところが、次の日出勤し、自席についたところ呼び出しをくらった。怒られるようなことはしていない。

「イギリスに出張に行ってこい」

「・・・っ!!(えぇ!!パスポートとかないぞ)」

結果として3週間、イギリスに滞在することができた。
1週間は特別業務となり、オックスフォードに語学留学することになった。自分より、下の世代の子たちと英語でゲームをしたりした。楽しかったが、「文字制限ありのしりとり」だけは嫌いだった。
「英語で文字制限ありのしりとり」って、もの凄い難易度高い。そもそもゲームの紹介をしてくれた先生の英語が早すぎて、何をしているのかさっぱりわからなかった。途中でようやくルールに気付いたが、韓国の方と自分は必ず1巡目でアウトになっていた。

残りの1週間半は、業務。国内の仕事とあまり変わりはなかった。ミーティングや打ち合わせが、他国の方と行うことが多かったという点では違いがあったが。

数日は休日であったので、ロンドン、リバプールマンチェスターを訪れ、サッカーの名所を巡り、最高の休日を過ごした。

昨年は、フランス出張もあり、有給を使い、クリスマスシーズンを過ごすことができた。

仕事はわからないことも多く大変なので、凄く楽しい訳ではないが、嫌だと思うこともない。ただ、休日を含めてすごく良い場所に訪れることができた。好きなゲームデザイナーさんが訪れた場所に行くこともできた。

自分だけでは、なかなか経験することのできない体験をすることができた。

 

メリット④ 自分の能力の幅が広がった

TOEICを学ぶことで、英語力を身に付けることができた。さらに、仕事の内容が変わり、英語で調べものをする機会が増えた。ルーティンワークが減り、クリエイティブな仕事も増えた。海外に行き、多くの方と話をする機会を経験した。

スキルや能力という言葉があまり好きではないのですが
「対話スキル」「プレゼンスキル」「問題解決スキル」「調査スキル」「資料をまとめるスキル」「英語力」・・・
本当に多くのスキルが身に付いたと思う。

さらに、小さいメリットではあるが、「挨拶して」といった親戚の集まりで急な無茶ぶりにも動じなくなった。場数を踏むことで成長することができたと感じている。

ルーティンワークが決して悪いわけではないが、英語を通して得た経験はとてつもなく大きいものであったという事実を伝えたい。

 

デメリット 出世コースの仕事

仕方がないことなのだが、稀に大変な仕事が降ってくることがある。これがデメリットだ。

どうしても仕事で活躍を続けると「名が売れてしまう」


そのため、何か会社内で大切な仕事が勃発した際に担当にさせられてしまうケースがあった。帰宅が23時になったりとするので、少し考え物だと思った。

まとめ

以上「理系社会人がTOEIC860点取得後に得たメリットとデメリット」の記事となります。

 

TOEICより、英会話でしょ!!いやいや、ライティングだ!!」という議論は、twitter内でよく起こる。正直、別にどっちでもいい。

ただ、誰もがわかりやすい形で、TOEICのスコアを取っておくべきだとは思う。その方が得することが多いし、そもそも英会話が得意な方は、TOEICも高スコアを取ることができると思うためである。

結論、TOEIC860点という資格を取ることができて本当に良かった。人生が豊かになった。嫌いと思うことがない仕事に就くことができ、趣味を全うすることができているので、かなり有り難いと思っている。

 

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