英語(英検/TOEIC)のブロガーが稼げない5つの理由と売れるためにすべきこと
「英語で稼げますか」
最近、こういった質問が多いので、直球で答えていきたいと思う。
自分は本ブログにて、TOEIC攻略に役立つ情報を配信しているのだが「ブログ=お金稼ぎ」と考える人も少なくはないことを知った。
この記事では正直に語る。
綺麗ごとを言うつもりはない。
はじめに
まず「お金」は大事ものだ。
お金が無くなれば、今日の食事すら採ることができなくなり、生きていけなくなるからだ。
さらに「お金」は「所有者の行動手段」にもなるから大切だと考えている。
twitterでは宣言したが、自分は地元田舎の施設を営業継続させたいという目標がある。
やはり、その目標を実現するためには「お金」がいる。
被災地の復興の時もそうだった。
福島県に手伝いにいったが、それを1年もできる訳がない。生活できなくなってしまう。
震災後の翌日、被災していない街では通常通りに仕事があったことはご存じだろう。それを放り出していくことは基本的に許されないし、行動に移せる人は少ない。
自分は働いたお金で外食はほとんどしない。今は自分の祖母や両親世代がお世話になる介護施設への資金提供が目標だ。
だから働いている。
勘違いして欲しくないのだが、TOEICの攻略情報を配信して「役に立ちました」と言ってもらえることもやりがいだ。
最高に価値のあるものを伝えるべく努力してきたのは間違いない。実際にスコアが2ヶ月で600点から800点まで何人も上昇させてきた。(職場のクソ上司に無理やり22時過ぎまで勉強教えさせられた経験も含めて)
これまでの話をまとめると、自分がTOEIC攻略サイトを運営する理由は
①自分の得意なことで誰かの役に立ちたいため
②自分の目標を叶えるための資金を提供してくれた読者に対価(スコア)を払うため
この2つが自分を動かしている。
ここまで読んで頂ければ、だいたい自分という人間をいくらか知ってもらうことができたかと思います。(いつも記事を購読して下さる方、本当にありがとうございます。)
何となく、自分が何をしたくて、頑張るのかを理解して頂けただろう。
それでは、本題に入っていく。
「英語で稼げるか否か」について、約1年活動してきた結論を伝える。
結論は、タイトルの通りだ。
「現実は甘くなかった」
何故、甘くなかったのだろうか。
「甘くなかった理由」と「その根拠」を解説していく。
この記事を読んで下さっている方の多くは、恐らく同業者だろう。薄々はこの事実に勘付いていて検索したのではと推測する。
自分はTOEICをほぼ毎回受験し、noteにて攻略情報を配信した経験があるのだが、多くの方が購読してくれた。ただこれは本当に運が良かったと思っている。
基本的に英語のブログを書いて、会社員並みの給与を手に入れようと考えるのはかなり厳しいと考えておいた方がいい。
その根拠を自分の経験と共にお伝えする。
英語ブログが稼げない理由
英語の記事を書いて、収益を上げる方法は大きく分けて3つあることはご存じだろう。
①他者の教材を売る
⇒アフィリエイト
②広告を貼り、クリックしてもらう
⇒アドセンス③自分のコンテンツを販売する
⇒自社販売
アフィリエイトで言えば「Amazon」「ASP」が有名。インターネットでも見かけたことがあるはずだ。要は他社製品を紹介・掲載することで、販売金額の数%が自分の収益になるといったものだ。
広告で言えば「google adsense」が有名。広告を貼り、それをクリックしてもらい、収益を得るというもの。
③と言えば、twitterで直接契約をしたり、直接お会いしてカウンセリングしたり、noteで記事を販売したりして「自分というコンテンツ」を販売するものだ。
これらの手法、現在はどれを使っても厳しい。
その理由を5つ紹介する。
これからブロガーで活躍しようと悩んでいる方、停滞し悩んでいる方に役立つだろう。
稼げない理由①
同業者が多すぎる
twitterをやっている方は、ぜひ一度フォロワーを確認してみて欲しい。
勉強中のアカウントは何人いるだろうか。
自分はフォロワーが1500人程度いて、勉強されている方がいるので有り難いことに活動できているが、それでも1000人くらいは同業者だと思う。
今日は正直に話すので気を悪くしないで欲しい。
英語を専門にしている方の就職先は実のところ、あまり多くないのが実情だ。「英語のみ」だけでは余程の英語力がないと価値は低いと評価されてしまう。英語の臨時職員をしていて任期満了後、仕事がなくパートをしているという方も知っている。
転職業界を見ても
「何かのスキル+英語」でその人の価値は急激に高まることがわかる。
企業は「海外の方とやり取りできて、書類が読める人材」を今もなお評価しているし、それは今後数年では間違いなく変わらず、むしろ価値は高まることが予想される。だが、伝える「もの」を持っていることが必須条件なのだ。(自分が会社幹部になったと考えれば、どうしても同じ思考にはなるだろう)
こういった背景があるので「英語以外にスキルがない人」では「スキルがあって英語が少しできる方」にも勝てないことも往々にしてある。そのため、英語だけを学んできた人が今の市場では「余ってしまっている」
そういった方が「個人ブロガー」になったりする。またそれを助長するような風潮もある。(まさにプログラミングのスキルがそうなりつつある)
英語の話に戻すが、仕事もせず、海外に旅に出かけて英語を話していれば相当の英語能力が間違いなく手に入る。最近ではそういった方が多く出てきているので
「TOEIC勉強法」
「英検勉強動画」
「こうやって800点取れました」
といったコンテンツが大量に存在してしまっているのだ。しかも、昔と違って、今はかなり良いコンテンツだらけ。
さらに企業も参戦してきたので、コンテンツは量産され続けている。英語コンテンツ配信だけで暮らしていけるのは一握りの人間だけの社会になっている。
このあたりは誰も教えてくれない。実際に約1年間、がっつり活動してみた感想である。
※英語スキルがあれば「word press」を勉強した方がいいといった感じで、さらに誘導のメールが今日も届いた。このスキルも当然マスターできることに越したことはないが「自分なりの価値が出せるのか」という点はしっかりと考えた方がいい。器用貧乏になってはいけない。
稼げない理由②
参考書/問題集が多い
稼げない理由①に加えて、出版社から発売されている参考書や問題集の数が圧倒的に増えた。
これがどんな影響を与えるかというと、収益の分散化に繋がっていく。
学習者の多くは「数種類の教科書で深くまで勉強した方がいい」といった知識を刷り込まれている。特に高校・大学時代に嫌なほど忠告されるので身に染みている。そのため、参考書や問題集を10冊、20冊購入する方は少ない。30冊購入する人はほぼいないだろう。
つまり、全体の出資母数は決まっている。よほど人気があったり、いい資料でない限り、自作コンテンツが大量に購入してもらえるとは考えにくいだろう。
では自作コンテンツでなく、王道の問題集・参考書をアフィリエイトで売れば・・・
と考えるかもしれないが、ネット検索してみて欲しい。そういったサイトばかりで、抜きんでるのが難しいことは容易に判断できる。
稼げない理由③
本屋の工夫が凄まじい
最近、本屋に行っていない方は一度行ってみるといい。特に有名な本屋がいいだろう。
「かなり変わった」という印象を受けると思う。
カフェが併設されていたり、いいソファがあったり、読者コメントが書いてあったり、本屋さんのリコメンドメモが書いてあったり、いい匂いがしたり・・・
ショップする人をとにかく楽しませる空間を作ろうとしているのが伝わってくる。
「ネットで本を買うというより本屋で買う」という人は増えている。本屋の発展から見ても確実だ。
「公式問題集」や「新作の金フレ」「特急シリーズ」・・・全てを手に取り、試し読みができて、自分の知識レベルに合っているかどうか確認できるのは本屋の強みだ。
日本の発展した本屋に「本を売る土俵」で勝つのは厳しいだろう。
どういった工夫をすべきなのか、熟考することをお勧めする。
稼げない理由④
twitterでの拡散が上手くいかない
ブロガーのマニュアルには、ブログを書いたら、twitterで拡散するといったルールがある。大抵、勧めてくる。
自分がtwitterで勉強アカウントとして利用している場合、ブログの告知ばかりの方をどう思うだろうか。
答えは真っ二つに分かれる。
「役立つから見よう!!」
「・・また告知か。鬱陶しい。ミュートしよう」
この違いはよく考えておくといい。
「むしろ考えないくらいなら、twitterでの告知はやめた方がいい」と自分は考えている。一度付いた印象は消えることがないので、もう記事を読んでもらえなくなる可能性があるからだ。
ツイートの言葉が非常に重要になるのは言うまでもない。告知でも鬱陶しくない文書にするといいだろう。
そもそも、あなた自身のフォロワーに同業者しかいない場合、この拡散方法はまず最初上手くいかないと思う。ただ質のいい記事であれば、稀に同業者から「いいね」をもらうことができ、少しずつ学習者の目に触れ、拡散していく可能性はあるだろう。
稼げない理由⑤
携帯アプリが優秀
以前から「TOEICに関するゲーム」はあった。しかし、TOEICは進化するため、すぐにトレンドに合わなくなり、使えないものになった。さらに、精度も悪く、ゲームだけでTOEIC700点や800点は到底無理と言えるものだった。
ところが、新形式のTOEICが始まった頃からIT業界も「TOEIC攻略」に参入してきた。携帯アプリという形式であれば、トレンドに合わせてレビューしていけば常に最新状態にはできる。
単語だけではなく、問題が解けるタイプのアプリも登場。また、公式問題集とタイアップして、音声が即聞けたりとシャドウイング、ディクテーションをする方に役立つアプリもある。
知りたければ、ゴロゴロあるのでアプリ検索してみるといいだろう。アプリのオススメ記事は大量にあるので、英語ブロガーさんは手を出すならば、気を付けた方がいいだろう。
売れるためにすべきこと
「じゃあ、どうすればいいですか?」といった質問が予想される。
1年間の経験に基づき、その質問に答える。
買う側の立場になって考えてみるといい。
「市販のものにない価値」
「他サイトにない価値」
これらがあれば、価値があると間違いなく思ってもらえる。拡散も自ずとされていくものだ。
TOEICで言うならば
ただ「600点や700点を超える」のではなくて、研究をした上で、狙って特定のスコアを上げることができるような資料だ。
英検の合格方法を伝えるブログなら、自分自身が勉強してきて「どこが苦手で、それが点数にどれだけ影響があり、改善するために一番効果があった方法、さらにその方法が何故効果的であったか」ぐらいまで詳細に落としこむと価値があるだろう。
こういったことを続けていくと、他サイトと違ったものができてきて、あなた自身の個性になる。その個性に惹かれて、フォローしてくれる人が出てくるはずだ。ただのアフィリエイト記事だけではなくて「独自の価値」を出していくと上手くいくはずだ。
自分はがっつり攻略情報を配信し続けてきたが、現在は少しペースを落としてゲーム記事の英語を書いている。最新のTOEICは分量が多く、英語を読む速度を高める必要がある。「英語と日常から触れ合うことが重要」「スコアアップのためには触れ合う時間を長くしたい」と考えているからだ。
毎回配信の度に読んでくれる方もいるので感謝している。配信している自分も楽しい。
まとめ
英語をテーマにブログを始めた方に向けた記事でした。1年間の経験を詰め込んだ内容となります。
成功の鍵は「独自の価値」にあると断言できます。どの業界もそうですが、同業者が増えて成熟したステップに入ると、求められるのは「他との差別化」です。
最近だと、飲食業界の「牛丼騒動」や「わたみ騒動」がいい例かと思います。差別化をしようと、価格に走ると失敗します。最悪、原価割れを起こしたりします。熟考の末、すきやは業績改善しました。お客さんが喜ぶ企画を出し、訪れるのが楽しみになるようなメニューが増えたのが一番の要因です。
TOEIC業界もそのステップにいます。現に売れない書籍も沢山あります。サイトも同様でしょう。
「どんな価値が届けられるか」
今一度、考えてみるといいでしょう。
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